【カラマーゾフの兄弟】フョードルの周辺人物の特徴を解説

この記事では、『カラマーゾフの兄弟』に登場するフョードル・パーヴロヴィチ・カラマーゾフに関係の深い人物について解説しています。

『カラマーゾフの兄弟』に登場するすべてのキャラクターの一覧は下の記事をごらんください。

【カラマーゾフの兄弟】全登場人物のリスト

父親フョードルの周辺人物

グリゴーリー・クトゥーゾフ

カラマーゾフ家の下男。

妻はマルファ

彼の目にまちがいのない真実と映ったなら、その目標をめざして遮二無二突き進む頑固一徹な男。

冷ややかないかめしい無口な男だったが、口から出る言葉は重々しく、軽はずみとは無縁だった。

忠実な人間がついていなければ心細かったフョードルにとって、グリゴーリーは申し分なく信頼できる男だった。

アデライーダに置いて行かれた3歳のドミートリーをまる1年のあいだ養育する。

また、ソフィアに先立たれたイワンアレクセイと3か月ほどのあいだ面倒を見る。

アデライーダのことを憎み、ソフィアのことは常に擁護した。

マルファ・イグナーチエワ

グリゴーリーの妻。

生涯をとおして夫の意思に文句ひとつ言わずついてきたが、そのくせ恐ろしいほどこうるさく、夫にまといつくことがあった。

グリゴーリーと結婚する前は、富裕なミウーソフ家で女中として働いていた。

夫婦に子はない。

過去に六本指の子を出産したが、生まれて2週間後に鵞口瘡で死んだ。

アデライーダ・イワーノヴナ・ミウーソフ

資産家で名門貴族ミウーソフ家の令嬢。

フョードルの最初の妻でドミートリーの母。

ドミートリーが3歳のときに、神学校出の教師とともにフョードルから逃げ、まもなくペテルブルグで死ぬ。

ピョートル・ミウーソフ

アデライーダのいとこ。

教養もあり、都会人かつ外国人風。

教権派と事をかまえることを市民として文化的な義務と心得ているらしい。

金銭や市民の公徳心のことに非常に口うるさい人物。

ドミートリーが4歳のとき引き取る。

会合のときは50歳。

ピョートル・カルガーノフ

ピョートル・ミウーソフの遠縁にあたる。

20歳ぐらいで、大学入試の準備中。

アレクセイとは友達同士だった。

モークロエの旅籠屋で、マクシーモフとともにグルーシェニカと居合わせる。

あらすじ

色白のたいそう愛らしい顔立ちをし、すばらしいブロンドの髪がふさふさと波うつ。色白の顔にはコバルトブルーの美しい目が輝き、賢そうな、ときとしてその年恰好には似合わない、深い表情を湛えることがあった。

マーヴラ・フォミニーチナ

ピョートル・ミウーソフの叔母にあたる。

ソフィア・イワーノヴナ

フョードルの2度目の妻。

ごく無名の輔祭の娘で、幼いときから身寄りのない孤児だった。

養育者でもあり虐待者でもあったヴォルホフ将軍夫人に育てられた。

16歳のときにフョードルと結婚し、1年目にイワンを産み、その3年後にアレクセイを産む。

アレクセイが数え4歳のときに死ぬ。

ヴォルホフ将軍夫人

孤児だったソフィアを養育していた老婦人。

ソフィアが死んだ後、フョードルからイワンアレクセイを引き取る。

マースロフ親子

百万長者の商人。

フョードルの土地であるペギチェフとジャチキンの森林を8千ルーブルで買おうとした。

ゴルストキン

ポグレーボヴォ出身の商人。

フョードルは、陰ではゴルストキンではなくリャガーヴイ(猟犬)とよぶ。

やせた、まだ年寄りとは言えない骨ばった百姓で、ひどく細長い顔をし、亜麻色の巻き毛にひょろりと長い赤茶けたひげを蓄えている。

うそつきの悪党。

チェルマシニャーにあるフョードルの森林を1万1千ルーブルで買うことを打診している。

スホーイ・ポショーロクの農家にいたところを、ドミートリーが訪ねる。

あらすじ

イリインスキー神父

内気で愛想のいい小男。

学はあるが、人を見る目がない。

フョードルにゴルストキンが来たことを手紙で知らせた。

また、ドミートリーをスホーイ・ポショーロクにいるリャガーヴィのところまで案内した。

まとめ

この記事では、『カラマーゾフの兄弟』に登場する父親フョードルの周辺人物について解説しました。

『カラマーゾフの兄弟』に登場するすべてのキャラクターの一覧は下の記事をごらんください。

【カラマーゾフの兄弟】全登場人物のリスト

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