図書館の予約待ち日数を知る方法を解説!受け取ることができるのは何日後?

図書館で本を予約したいけど予約人数がいっぱい。

何日くらい待てば受け取ることができるの?

タダで本が借りられるなどメリットいっぱいの図書館ですが、本を予約するとき、いつ受け取ることができるのか気になりますよね。

あらかじめ受け取りまでの日数が分かれば、図書館で借りるのではなく、購入するかどうかの判断材料になると思います。

結論から言いますと、以下の計算式を当てはめることで、受取りまで何週間かかるかの目安が分かります。

計算式

受け取りまでの週数 = 予約数(予約順位)÷ 蔵書数 × 3

それでは順番に説明していきます。

具体的な数字は、私が普段利用している「横浜市立図書館」の例にして説明します。

読書好きのわたしがまとめたこちらの記事もあわせてご覧ください。

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予約図書の貸出サイクル

本題に入る前に、図書館で予約された図書がどのようなサイクルでまわっているかを以下に示します。

回送

返却された本が、次の予約受け取り先に輸送されている状態です。

取り置き

予約の準備ができた本が、受け取りを待っている状態です。

貸出

本が貸し出されている状態です。

返却

貸し出された本が返却された直後の状態です。

なお、予約の入っている図書は返却されても図書館の一般書架には置かれません

目的の図書の予約数と蔵書数を調べる

目的とする図書の受け取りまでの週数を計算するため、必要な数字を調べていきます。

計算式

受け取りまでの週数 = 予約数(予約順位)÷ 蔵書数 × 3

横浜市立図書館蔵書検索ページにアクセスし、目的の図書の情報を調べます(ここでは、「FACTFULNESS」を例にします)。

予約数を調べる

1 タイトルに「ファクトフルネス」と入力し、検索ボタンをタップ。

2 検索結果から図書タイトルをタップ。

3 「検索結果詳細表示」を少し下にスクロールし、「現在の予約数」を確認します。

この例では、予約数は856人となっています。

蔵書数を調べる

蔵書数とは、その図書館全体で所蔵している冊数です。

先ほどのFACTFULNESSの「検索結果詳細表示」を下にスクロールすると、所蔵情報が表示されます。

赤枠で囲った部分が、「検索結果詳細表示」の1冊目の情報となっています。

中央図書館に所蔵されているもので、「貸出中」となっているのが分かります。

さらにこの画面を下にスクロールし、所蔵情報の一番最後の情報を確認します。

一番最後の所蔵情報(赤枠部分)が「42」となっています。

これにより、横浜市立図書館全体で「ファクトフルネス」という図書が42冊所蔵されていることが分かります。

計算式にあてはめる

予約数「856人」、蔵書数「42冊」を計算式に当てはめてみます。

計算式

受け取りまでの週数 = 予約数(予約順位)÷ 蔵書数 × 3

受取までの週数= 856 ÷ 42 × 3 = 61.14…

つまり、「ファクトフルネス」を受け取るまで約61週間かかるということになります。

計算式の検証

なぜ計算式で「3」を掛けるのか?

「3」という係数は、「予約図書のサイクル」において予約本が返却されてから、次の予約者へ貸し出されて、また返却されるまでの週数を表しています。

回送

返却された本が次の予約受け取り先に輸送中の状態です。

経験的に、所要日数は3日程度かかることが多いです。

取り置き

予約の準備ができた本が受け取りを待っている状態です。

取り置き期間は7日間で、これを過ぎると予約が取り消されます。

貸出

貸出期間は2週間です。

例えば、日曜日に借りると2週間後の日曜日までが返却期限となります。

借りた本に予約が入っていなければ、1回に限り2週間の貸出延長ができます。

返却

1回のサイクルは、回送に3日間、取り置きに7日間、貸出に2週間の計24日間となります。

これはあくまで最大であり、例えば以下の要因により短くなると考えられるため、計算の利便性も考慮し、3週間としました。

  • 回送は、返却された図書館が次の予約者の受け取り場所であれば不要
  • 取り置きの7日間は、予約本が準備ができてからすぐに受け取ればその分短くなる
  • 貸出期間の2週間は、早く返却すればその分短くなる

計算値と実際の受け取りまでの週数

横浜市立図書館においてこれまでに予約したもので、予約日から受け取り可能日までかかった日数と計算値を比べてみたいと思います。

予約日と受け取り可能日については横浜市立図書館からのメールで分かります。

しかし、予約した時点での予約人数はデータとして残らないため、予約当時の私のメモをもとに記載しています。

ペストイシューからはじめよ
予約日2020/8/232020/8/29
実際の受け取り可能日2021/1/192021/2/9
予約人数240人90人
所蔵数31冊12冊
計算上の週数(A)21.3週後22.5週後
実際の週数(B)21.4週後23.3週後
一致率(A/B)99.5%96.6%

上の例では、計算値と実際の受け取りまでの週数はほぼ一致していることが分かりました。

(参考)主な市立図書館の貸出数などの比較データ

横浜市立図書館以外のほかの図書館の貸出期間や取置期間を調べてみましたので、比較データとしてまとめておきます。

貸出期間は「2週間」、取置期間は「7日間」というのはほぼ共通しています。

よって、計算に使う「3」という係数についてはそのまま使っても問題ありません。

図書館貸出数予約数貸出期間取置期間
横浜市立図書館6冊6冊2週間7日間
大阪市立図書館15点15点15日間7開館日
名古屋市図書館6冊6冊2週間1週間
神戸市図書館10冊20冊2週間1週間※
福岡市総合図書館10冊10冊2週間1週間
大和市立図書館10冊15冊2週間7日間

※予約図書自動受取機で受け取る場合の取り置き期間は5日間。

ちなみに、横浜市立図書館の貸出可能数と予約可能数は、他の自治体の図書館より少ないんですよね

まとめ

図書館で図書を予約するとき、この計算式で受け取りまでのおおよその週数を知ることができます。

計算式

受け取りまでの週数 = 予約数(予約順位)÷ 蔵書数 × 3

特に予約数の多い人気本の場合は、予約して待つか、人気が落ち着くのを待ってから予約するか、購入するか、といった判断材料のひとつになりますので参考にしてみてください。

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