Twitterでやったらダメなことって何だろう?
この本はタイトルのとおり、Twitterで企業ファンをつくるための視点で、公式アカウントの「中の人」にインタビューした秘訣をまとめたものです。
これを読めばバズツイートができるのか?というと、決してそういう内容ではありません。
むしろ、長年やってきた「中の人」でも、狙ってうまくいくことは難しいようです。
一方で、炎上に代表されるようなトラブルを避けるために気をつけること、という視点で読むとブロガーにとっても学べる秘訣が多くあります。
この記事では本書をあえて「攻め」だけではなく、「守り」のためのノウハウを探る視点でまとめました。
「中の人」による長年の試行錯誤から導き出されたノウハウで、Twitterの守りを固めましょう。
Twitterで気をつけるべき守りの秘訣5選
「自由すぎる」ツイートをしようとした時、どこまでならユルくしても大丈夫なのか不安になりますよね。
かたい内容だとおもしろくない。
さりとて、くだけすぎると炎上しかねない。
「中の人」が試行錯誤でたどり着いた、いわば企業イメージを損なわないための最低限のルールを紹介します。
情報を発信するブロガーにとっても、知っておくべきルールです。
肖像権に気をつける
- 写真や動画を投稿するときは人の顔が写っていないか、念入りに確認する。
あらかじめ「個別に許可をとる」「顔が写らないように撮る」など肖像権には配慮しましょう。
それでも、人の顔や写ってはいけないものが写ってしまった写真を使う場合は、ボカシを入れるなど加工した方が無難です。
常連さんとの会話はほどほどにする
- 外から見て他の人が疎外感を感じさせないよう、1、2レスで会話をきる。
常連さんと関係を築くのは大事です。
しかし、特定のアカウントとだけ仲良くしていると、他の人にとっては近寄りがたく見える可能性があります。
ブロガーにとっては、Twitterに時間をとられないためにも、会話はホドホドに切りあげた方がいいですね。
政治・宗教・差別・スポーツ・セクシャルの話題は避ける
差別やセクシャルな表現は、ブロガーにとっても論外ですね。
「スポーツの話題はさける」というのは意外ですが、好みが分かれる分野で公式アカウントに色がつくのを避けるためだそうです。
たしかに、運営やスポンサーとして関わっていない特定のチームを応援していると、ライバルチームのファンにとってはおもしろくないですよね。
また、ネットスラングや俗語を使う場合は、例えば性的な言葉に由来していないか等にも注意する必要があります。
会話する前に相手アカウントをチェックする
- 会話する前に、プロフィール欄や直近のツイート内容をチェックする。
例えば、ヘイトスピーチを垂れ流していたり過度に政治的なアカウントとやりとりすると、問題アカウントと交流したという指摘されたりするそうです。
ブロガーであれば、会話以前にフォローするときにも相手がどんなアカウントなのかをしっかりチェックした方が良いですね。
炎上には迅速性・誠実性・透明性をもって対応する
何か問題が発生したとき、速やかに誠意を持って対応する、というのはSNSに限らず重要なことですね。
透明性というのはネガティブな内容であっても隠さないということです。
つまり、オープンな場ではなくクローズなDM(ダイレクトメッセージ)を使ってやりとりをしたり、不利なツイートを削除したりすると、かえって火に油を注ぐことになるので気をつけましょう。
本に登場する企業6社の「中の人」
この本に登場する公式アカウントと運用の秘訣を紹介します。
また印象に残ったマネできそうでマネできない絶妙なツイートもひとつずつ紹介します。
守りだけでなく、攻めの秘訣も見ておきましょう。
セガ
「中の人」は、伝えたいことを簡潔に説明できるようになるために、小学生新聞を読むくらい徹底しているようです。
わかりやすく伝えるのは、ブログでも同じですね。
紹介するのは成人の日のツイートです。
子どもの頃に遊んでいたキャラクターからのお祝いメッセージ、というまさにファンの心をくすぐるツイートです。
東急ハンズ
毎日決まった時間に現れ、あいさつを通じてファンとの温度感を共有することが大切です。
単純接触効果も軽視できません。
ブロガーの朝ツイも理にかなっているということですね。
こちらのツイートは反響が大きかったそうです。
普通の会社 「足元に気をつけてお越しください」
東急ハンズ 「ハンズに来ている場合じゃないですよ」
キングジム
かたいイメージの企業だからこそ、商品のユニークな用途提案をすることで話題化に成功しているようです。
製品の機能面ではなく、日常のあるあるな悩みの解決を提案するセンスは、ブログでも取り入れたいですね。
キングジムおなじみのテプラですが、説明不要なおもしろツイートですね。
井村屋
会社の濃い人間関係の中では常識でも、実は世間には知られていないサプライズだった、という切り口です。
ブロガーも自分の身のまわりを見つめなおしてみると、思わぬトリビアがあるかもしれませんね。
あずきバーのコンセプトが「ぜんざいをそのままアイスにする」なので、井村屋内では「レンチンでぜんざいになる」というのは当たり前なんだそうです。
タカラトミー
今日が「何の日」なのかはネット検索すればいくらでも調べられます。
ツイートネタに困ったときは、「何の日」から連想する自分なりの経験や見方をそえて、ツイートしてみてはいかがでしょうか?
シンカリオンというアニメの登場人物が、タイムスリップしている設定を受けてのツイートだそうです。
すばらしいアイデアだと思いました。
タニタ
びっくりですね。
退職して個人事業主になって、引き続き「中の人」を担当しているそうです。
時間に対して自由になったということですが、副業ブロガーにとっては憧れる働き方ですよね。
「中の人」が退職報告したときのツイートを紹介します。
公式アカウントで投稿する内容としては、やはり自由すぎますね。
まとめ
ブロガー目線で、「自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす企業ファンのつくり方」を紹介しました。
「中の人」の守りと攻めのノウハウをまとめます。
- 肖像権に気をつける
- 常連さんとの会話はほどほどにする
- 政治・宗教・差別・スポーツ・セクシャルの話題は避ける
- 会話する前に相手アカウントをチェックする
- 炎上には迅速性・誠実性・透明性をもって対応する
- 小学生にもわかるように言葉は平易にわかりやすく
- 毎日決まった時間に投稿する
- 「こんなふうに使えます」というコト視点の利用シーンを紹介
- 社内の「当たり前」が実は消費者にとってトリビアになる
- 「今日は何の日」など前もって準備できるコンテンツはしっかり準備しておく
この記事で紹介しているのは本の内容の一部です。
「自由すぎる」というタイトルですが、公式アカウントの「中の人」は真剣にトライアンドエラーを繰り返しています。
本には他にもたくさんのノウハウや実例が紹介されていますので、Twitterの発信方法に悩んでいる方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?
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