この記事では、『カラマーゾフの兄弟』に登場するゾシマ長老に関係の深い人物について解説しています。
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【カラマーゾフの兄弟】全登場人物のリスト75歳近くで最高齢の修道僧。
斎戒と沈黙の行を守りつづける偉大な人物で、ゾシマ長老と長老制の敵対者である。
長身で頑健、背筋はしゃんとし、腰も曲がっておらず顔色もいきいきとし、頬の肉は落ちていても、いかにも健康そうだった。高齢にかかわらず、白髪だらけというわけでもなく、かつては黒々としていたはずの毛が、頭にもあごにもびっしりと生えていた。
彼が口にするのは、三日間で3フント(約800グラム)のパンのみだった。
神がかりのようにふるまい、悪魔の姿を見たり、精霊と話をする。
病身のさほど老けていないが、たいそう学識があると噂されている神父。
ヨシフ神父とともに、カラマーゾフ一族の会合に同席する。
ゾシマ長老の埋葬の儀式を執りおこなう。
図書係の司祭。
パイーシー神父とともに、カラマーゾフ一族の会合に同席する。
イワンの論文に好意的な意見を述べる。
永眠したゾシマ長老のため、パイーシー神父とともに福音書の朗読をおこなう。
北国の町オブドールスクの聖シリヴェストル寺院からゾシマ長老に会いにきた修道僧。
精進に重きをおいていたため、ゾシマ長老よりフェラポント神父に傾く。
上背があり、やせぎすながらまだまだ頑健そうな老人。
黒い髪にかなりの白髪がまじり、面長で、いかめしく陰気な顔立ちをしている。
修道院長の食事会にカラマーゾフの一行を案内した僧侶。
ゾシマ長老の先代の長老で、大修道苦行司祭。
修道院を訪れてくる巡礼たちがただちに神がかりとみなした人物である。
ヨブ長老とワルソノフィー長老は、埋葬されたときもいっさい腐敗しなかったという伝説がある。
1810年代に逝去した長老で105歳まで生きた。
有名な苦行者で偉大な斎戒行者、沈黙行者。
僧庵主任。
年齢もまだ高くなく、平民の出で、さほど学識があるわけではなかったが、しっかりした志とゆるぎない素朴な信仰の持ち主で、一見厳めしい感じがするが、心のうちに深い感動をみなぎらせている人物。
ゾシマ長老の最後の法話を聴くために集まった4人の神父のひとり。
すっかり年をとった貧しい農民出の平の修道僧。
読み書きもろくにできず、人とめったに話もしない、無口でものしずかな人物。
ごく謙虚な人たちのなかでもきわだって謙虚で、つねになにか偉大な、恐ろしい、自分の知恵のおよばない力に怯えているといった顔つきをしている。
ゾシマ長老はかつてアンフィーム神父にお供して、貧しい修道院のための喜捨を集めに全国を巡礼したことがあった。
巡礼のさなか、施しものの小銭で、子どもたちに蜜菓子や氷砂糖をよく買い与えていた。
見習い僧。
ゾシマ長老の8歳年上の兄で、17歳で死ぬ。
短気で苛立ちやすい性格だったが、根は善良で人をあざけるようなところもなく、口数は不思議なほどすくなかった。
17歳になったあとの復活祭前の大斎第6週のころから体調を崩し、急性の結核との診断をうける。
復活祭が終わって3週目に死ぬ。
死に際に残した言葉が、ゾシマに深く刻まれる。
「大切なみんな、どうしてぼくに仕えたりするんだ、どうしてぼくを愛してくれるの、ぼくに仕える価値なんてあるのか?」
「人間はだれでも、すべての人に対して罪があるんだよ、ただだれもそれを知らないだけなんだ、もしそれを知ったら、すぐにでも天国が現れるにちがいないんだ。」
ゾシマ長老老が9歳のころに家の召使だった4人のうちのひとり。
足の悪い年寄りの料理番だったが、ゾシマの母が60ルーブルで売り飛ばす。
マルケルを往診したドイツ人の老医。
感動と喜びに満ちたマルケルをみて、「病気のせいで精神錯乱をきたしている」と診断する。
ゾシマ長老がかつて軍隊で連隊に所属していたときの従卒。
ゾシマの決闘の前日に、何かに腹をたてたゾシマがアファナーシーの顔を2度殴り血だらけにした。
ゾシマ長老がかつて軍隊にいたときに決闘した相手。名前はでてこない。
金持ちの地主で教養があり、ゾシマが好きになった娘と結婚した。
恋敵を侮辱するチャンスをうかがっていたゾシマが、1826年のデカブリスト事件をめぐる意見を笑いものにしたことで決闘することになる。
決闘をおえたゾシマを訪ねてきた紳士。
ゾシマと知り合う14年前に、若くて美しい未亡人にプロポーズし、断られ、その女性を殺してしまったことを告白する。
50がらみの年で、ほとんど謹厳といえる顔立ちをし、口数は少なかった。
結婚して10年と経たず、若い夫人とのあいだに3人の幼いこどもがあった。
町に奉職し、高い地位にあり、町中の尊敬を集めている財産家。慈善家としても知られ、巨額の金を養老院や孤児院に寄付し、ほかにも数多くの慈善を匿名で行っていた。
ゾシマは、多くの苦しみをなめた彼のことを「神のしもべミハイル」と呼び、祈りをささげる。
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