この記事は、衆議院議員の全463人のTwitterアカウントを実際に調査し、データに基づき分析してまとめたものです。
身近なSNSであるTwitterフォロワー数などのデータを通じて政治家を見ることで、普段は政治に関心のない方にも読みやすい内容となっています。
データ調査日は2021年6月16日です。
- 衆議院議員のTwitterアカウントの開設状況やランキングがひと目でわかる
- 政党別のTwitterフォロワー数の実情がひと目でわかる
衆議院議員463人のTwitterアカウントについて
アカウント開設状況
衆議院議員463人のうち、7割にあたる326人の議員がTwitterを使っています。
アカウント自体を開設していない議員が105人。
アカウントは開設していますが1年以上ツイートしていない議員が32人います。
政党別のアカウント開設状況

Twitter運用中の衆議院議員の割合は、所属議員が1人の社民党を除くと自民党がもっとも低くなっています。
また、Twitterアカウントを開設しているが1年以上ツイートしていない議員の割合は、自民党がもっとも高くなっています。
Twitterアカウントデータを比較する
この記事では政党別に図解する際に、あらかじめ色分けを決めています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
フォロワー数ランキング

衆議院議員の中でフォロワー数が1番多いのは、自民党・河野 太郎でした。
ちなみにフォロワー数が近い人は、篠田麻里子@mariko_dayo、糸井 重里@itoi_shigesatoです。
2位は前総理大臣の自民党・安倍 晋三、3位は現職総理大臣の自民党・菅 義偉です。
トップ3はすべて自民党となりました。
順位 | 政党・議員 | Twitterアカウント | フォロワー数 |
---|---|---|---|
1 | 【自民】 河野 太郎 | ![]() @konotarogomame | 2,325,245人 |
2 | 【自民】 安倍 晋三 | ![]() @AbeShinzo | 2,254,595人 |
3 | 【自民】 菅 義偉 | ![]() @sugawitter | 424,119人 |
フォロワー数の分布

フォロワー数を階級に分けてグラフ化しました。
衆議院議員の71.5%がフォロワー数1万人以下となっています。
リスト登録数ランキング

リスト登録数が多いということは、単にフォロワー数が多いことよりアカウントへの注目度が高いと言えます。
リストに登録されている件数が1番多いのは、自民党・河野 太郎でした。
2位には立憲党・原口 一博がランクインしています。
順位 | 政党・議員 | Twitterアカウント | リスト登録数 |
---|---|---|---|
1 | 【自民】 河野 太郎 | ![]() @konotarogomame | 20,542件 |
2 | 【立憲】 原口 一博 | ![]() @kharaguchi | 17,960件 |
3 | 【自民】 安倍 晋三 | ![]() @AbeShinzo | 12,864件 |
ツイート回数ランキング

ツイート回数では自民党はランク外となりました。
1位は共産党・本村 伸子です。
単純にTwitterアカウント開設日からの日数で割ると、1日当たり15.6ツイートとなります。
(アカウント開設日:2012年4月1日、運用日数3,363日)
順位 | 政党・議員 | Twitterアカウント | ツイート数 |
---|---|---|---|
1 | 【共産】 本村 伸子 | ![]() @motomura_nobuko | 52,543回 |
2 | 【維新】 足立 康史 | ![]() @adachiyasushi | 45,392回 |
3 | 【立憲】 原口 一博 | ![]() @kharaguchi | 39,281回 |
いいね回数ランキング

いいねをもらった回数ではなく、いいねを送った回数です。
「○○さんがいいねしました」により、フォロワーに対して間接的に影響を与えることができます。
いいねをポチった回数1位は、自民党・山本 朋広の約18万回でした。
単純にTwitterアカウント開設日からの日数で割ると、1日当たり49回となります。
(アカウント開設日:2011年2月3日、運用日数3,786日)
順位 | 政党・議員 | Twitterアカウント | いいね回数 |
---|---|---|---|
1 | 【自民】 山本 朋広 | ![]() @ty_polepole | 184,198回 |
2 | 【立憲】 原口 一博 | ![]() @kharaguchi | 108,836回 |
3 | 【維新】 馬場 伸幸 | ![]() @baba_ishin | 64,577回 |
政党別に分析する
フォロワー数の平均値と中央値

議員のフォロワー数を政党別に集計して、平均値と中央値にしたグラフです。
(古い党の所属議員は丸山 穂高の1人のみのため、ここでは言及しません。)
平均値と中央値のどちらも高いのは国民党(平均値53,251、中央値24,544)です。
次に平均値が高いのは自民党(平均値41,589、中央値3,588)ですが、逆に中央値はもっとも低くなっています。
自民党はフォロワー数が少ない議員が多数を占める中、フォロワー数200万超の河野太郎や安倍晋三が平均値を押し上げていると考えられます。
フォロワー数とツイート回数の相関図

横軸にフォロワー数、縦軸をツイート数として政党別にプロットした相関図です。
横軸と縦軸ともに対数目盛としています。
ツイートしないとフォロワーは増えないはずです。
しかし、中には自民党・麻生 太郎(ツイート数3、フォロワー数35,949)というアカウントもありました。
(正確には、麻生 太郎のアカウント@taro_aso_は「麻生太郎事務所」となっています。)
衆議院の議席を政党別フォロワー数で比例配分すると?
2021年6月現在、衆議院議員は463人で、フォロワー数の総計は1,010万人です。
あくまで仮定ですが、政党別の議席をフォロワー数に応じて分けてみました。

結果、自民党はフォロワー数配分の方が多くなり、立憲党や公明党は少なくなりました。
自民党の総フォロワー数は約707万人ですが、その6割を占める2人の議員(河野太郎と安倍晋三)のフォロワー数の多さがあらためてわかります。
まとめ
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
衆議院議員463人の中でも、Twitterアカウントを開設していない議員からフォロワー数が200万人を超える議員まで、活用状況は大きく違うことがわかりました。
都道府県知事のTwitterについても記事をまとめていますので、大人の教養としてこちらの記事もぜひご覧ください。